プロレス(最近はドラゲーがメイン)・K-1・総合格闘技 & 絵本について思う事


by ts-1863
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『昔話の深層』(河合隼雄) その3

さらに続きます。

 第八章 父性原理をめぐって ー 黄金の鳥
    ・体制の改変を行うものは、その体制の目から見るかぎり愚か者に見える。
     個人の事としてみれば、自分にとって不得意の、劣等な機能が、自分の人格
     を変えてゆくために、もっとも役立つことを示しているとも考えられる。
    ・現在の日本の若者たちが、必要なイニシエーションの試練を受けていないた
     めに、多くの問題を生ぜしめている。もちろん、これはわが国において父性
     原理の遂行者としての父親像が非常に稀薄になっていることも関係してい
     る。このことは、日本の若者たちが精神的に大人になることをきわめて困難
     にしている。

 第九章 男性のなかの女性 ー なぞ
    ・男女の関係は、影(自分のマイナス面)のみならず、それぞれのアニマ・ア
     ニムス(各々男性の中の理想の女性像、女性の中の理想の男性像)が加わる
     時、六人の男女の組み合わせとなる。

 第十章 女性の心のなかの男性 ー つぐみの髯の王さま
    ・夫婦の会話はともするとアニマとアニムスの会話になり、男女の役割が交代
     してしまうことが多い。
    ・アニムスは、わが子であるかぎりいつまでも抱きかかえようとする母性と敵
     対的な関係になる。片方は誰をも包み込んで一体となろうとするも、片方は
     何をも切り離して孤立しようとする。
     女性のアニムスのもっとも未熟な主張としては、「どうして私がそれをして
     はいけないの」という形をとって現れる。皆がしている事、大人のしている
     事、どうして私がそれをしてはいけないのか。
 
 第十一章 自己実現する人生 ー 三枚の鳥の羽
    ・問題を姫かひきがえるかという形態でとらえること自体がまちがっているの
     であり、真実は簡単に計り知る事のできない第三の道として存在している。
    ・第三の道は、その人個人の個性を必要とし、既存のものにたよらない創造的
     行為となる。
    ・昔話を、個性化の過程としてとらえられており、自己実現の成就という考え
     方をしないことである。ひとつの段階の成就の次にはまた次の段階が待って
     いるのである。
    ・古来からの西洋と日本という対比のなかに、第三の道を発見するように努め
     ることが、とりもなおさず現代に生きるわれわれ個々人の個性化の過程と重
     なってくるのであろう。

 昔話から、人として成長してゆく(大人になってからも)ということはどう言うこと 
 か、ステップアップするには何が必要かを教えられると、解釈した次第です。 
    
                                   おしまい
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by ts-1863 | 2005-06-08 15:23 | 絵本 | Comments(0)